農地転用の手続き その4

前回からの続きになります。

農地転用許可(届出)のスケジュール確認

 農地のランクの確認の際に、必ずチェックしておきたいのが、農地転用許可の締め切り日です。市街化区域の農地転用届出は、ほとんど場合随時受付をしてもらえますが、非線引き区域や市街化区調整区域での農地転用許可には、月に一度の締切日(市町村によっては、毎月2日から12日などの受付期間)があります。

 市町村ごとに置かれた農業委員会では、毎月定例議会が開かれ、その会議で個別の転用許可も議題にあがります。この会議に合わせて、議案書が作成され、市町村によっては細かい地区ごとに置かれた担当農業委員が目を通したり、現地調査をしたりします。
 この流れに乗せなければいけない事情があるので、農地転用許可の毎月の締め切りは絶対で、例外はありません。うっかりチェックを怠り締切日を過ぎてしまうと、翌月まで待つことになり、スケジュールが一か月ずれてしまうことになります。

 HP上で締切日を公開している市町村も多いですが、土日を挟んでいたりすると「毎月○日」といった程度の表記の場合は、ずれていることも多いので、役所に確認した方が確実です。

 また、その時締切日と併せて確認したいのは、許可までにかかる日数です。市街化区域の届出の場合は、提出から7日から10日程度がほとんどで、非線引き区域では4週間から6週間市街化調整区域では6週間から8週間というのが一般的なようですが、中には、3か月ほどかかる市町村もあります。

今回は以上になります。ありがとうございました。

→「行政書士古川元一事務所